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2005/12/14

ヴァイブレータ

ヴァイブレータ スペシャル・エディション
ヴァイブレータ スペシャル・エディション
  • スタジオ: ハピネット・ピクチャーズ
  • 価格: ¥ 4,935
  • 発売日: 2004/06/25
  • 売上ランキング: 4,772
  • おすすめ度 4.27

原作を先に読んで、「いやこれ映像化不可能でしょう」とか
思いながら映画を観たのです。
なんていうか、むちゃくちゃ中にこもった原作で、女一人の心理描写が
これでもかと痛いくらいに伝わってくる、そんな本なんです。
これ映画化するなら相当の演技力必要だよな、だから寺島しのぶなんだよな、
と思いつつも観てみて、そして納得。

ストーリーは、コンビニで出会ったトラック運転手と行きずりの旅に出て、
そこで再生していく女性の物語です。
予想通り、俳優二人の演技合戦みたいな映画だったな。
寺島しのぶも大森南朋もすんごいですね。原作から出てきたみたい。
寺島しのぶの痛々しさ、切羽詰った感じもすごく伝わったし、
大森南朋、何者?まんまやん。やたらしゃべるけど、繊細で、優しい。
いやあほんまびっくりした。

脚本自体も、かなり原作に忠実に作られてて、心の声はちゃんと入る。
そして車に乗ってからは、心の声がいきなり字幕で現れる。
真っ暗な画面で、いきなり。音も途切れて。
「あああああ あああああ あああああ」
うわーこれは原作どおり痛々しい映画だよ、なんだこれは。

コンビニで男に出会って、「あれ食べたい」って思うシーンがあるんですが、
そういうのも字幕で出るわけで、すごい印象に残るというか、
うわあ、って。なんていうか。うまい演出だと思いました。

寺島しのぶが突然吐いてしまうシーンがあるんですが、
冗談抜きで私にも吐き気がこみあげてきました。
なんていうか、肌で感じちゃうようなところがあり。つらかったかも。

濡れ場も予想どおり多いんですが、なんて美しい裸。
って見ほれてしまった。寺島しのぶ。肌白すぎ。
って、そんなことはどうでもいいといえばいいんですが、
二人とも裸でお風呂(お風呂は、彼女が再生する大事なシーンだと思う)
で抱き合うシーンは、絵画のように絵になっていました。
人間込みで、絵になるシーンが多かったような。

そういや道路がえんえんと続くわけですが(ロードムービーだから)
道路がこんなに綺麗な映画ってないよね。すごい映像がかっこいい。
新潟方面にトラックが向かうので、雪景色の中車がひたすら走るシーンを
俯瞰して撮ってて、かなりいい感じの音楽とあわせて長い時間流れるんだけど、
曲をじっくり聴きながらじいっと観てしまう。普通、退屈なシーンで
さらっと流すそんなところを丁寧に映像化して、なんていうか、
テンションがあがる。一緒に車に乗ってる感じ。

また、音楽も全部よかった。多分だけど、日本のインディーズ系とかの
無名の人たちの音楽使ってると思うんだけど、(有名だったらごめんなさい)
車運転中の曲とか、ラストの曲とか、そこの雰囲気にすごく合ってて、
すごく高揚させてくれるし、主役が今楽しいんだな、解放されてるんだな、
なんてことがそういうところから伝わったりもして。
全部がうまく絡み合ってステキな映画になっていました。
バランスのいい映画。そういうのって、あまりないような、気もする。

でも性別は選ぶ映画だろうなあ。男の人観てわかるのかな。この痛さ。

原作の感想はこちらに

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いつもお世話になっているありばばさんが記事にしていて、気になっててついに鑑賞 に至った。 こんなに違和感なく見れた映画は、久しぶり。 楽しくて、切なくて、刹那で、温かくて。 しかも、その全てが自分と等身大。 ヴァイブレータ スペシャル・エディション す...... [続きを読む]

受信: 2006/01/11 01:24

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