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2005/12/23

壬生義士伝

壬生義士伝
壬生義士伝
  • スタジオ: 松竹
  • 価格: ¥ 4,935
  • 発売日: 2003/06/25
  • 売上ランキング: 4,903
  • おすすめ度 4.17

私はあっさり原作で号泣したクチなので、映画も当然号泣である。
話は要領よくはしょっていて、斎藤一と大野千秋の二人の視点を主に
物語は進んでいる。それでもちょっと映画にしては長い題材だろうと思う。
こう原作がよいと映画化してもそれに頼りがちで、まあこの映画は
原作の持ち味を最大限生かそうと努力している感じが評価できた。

ちゃんと号泣できたのは役者さんの魅力によるかな、と。

主演の中井貴一の吉村貫一郎はまさにそのまんまで
彼の熱演が映画を支えていたのは言うまでもない。
正直、そこまでやる俳優さんだとは知らなかった。
吉村の情けなさ、そして義にかける姿、その変わりようが見事で、
それが矛盾せず一人の中にある、そういう人間像を演じきっていた。
ただ、方言が上手すぎて聞き取りづらかったのだけが・・・

そして佐藤浩市。いや、私は彼を観るためにこの映画見たんですけど、
またはまり役。斎藤一って孤独な一匹狼で世間を斜めに見てて、
吉村みたいな奴には腹が立ってしょうがないひねくれもの、しかし気になって仕方ない。
案外愛情こまやかで、というこれまた矛盾する役を見事にやりつつ、
主役を食ってないのが良かった。

で、貫一郎の妻役の夏川結衣、いや、キレイすぎでしょ。
原作知ってる私は彼女の姿見ただけで泣けましたね。
これが男が命を賭ける女か、と。そうあっさり納得できる美しさと存在感。

更に中谷美紀は斎藤一の愛人役で出てくるんだけど、
原作にあるようなないような、な微妙な役だったけど、哀しい女っぷりが
色っぽくて切なかった。でも彼女を「醜女」呼ばわりするのはどうかと。
ま、原作はそうなんだけど、それこそはしょればいいのにさ。

あと、マニアックで悪いですけど佐助役の人、最高だったわ。

一人だけ気に食わないのが三宅裕司。親友役というものすごい大事な
役なんだからさあ。他にいい役者いたでしょうに。中井貴一の鬼気迫る演技には
とうてい張り合えない感じ。浮いてて残念だった。

で、音楽は久石譲ですね。浮いてるようで浮いてない、泣かせる音楽で良かった。
エンドロールはいかにもな久石節でした。

で、公式サイト見てたら監督は「陰陽師」の監督だった。
今回ふざけた部分はなく(前もふざけてないってか)原作に忠実に、
丁寧に作っていたような気がする。変に凝ったりしてないのが良かった。

なんか厳しめの感想で失礼。この手の映画は本当に仕方ないんだけど、
やっぱり原作の方が良かった~ってのが正直なところです。
いや、でも原作読まなくても話は充分通じるし(と思うけど)、
大事なところはちゃんと伝わるんじゃないかと思う。泣けるのは保証つき。

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» 壬生義士伝 [えるどーま]
正直、武士道とか全く分かりませんし、男が家を守る心とか、 どうも根本的によく分かっていないのですが……(汗) それでもなりふり構わず金に執着しているのは、 国に置いてきた家 [続きを読む]

受信: 2006/01/15 00:45

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