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2005/12/09

チョコレート

チョコレート
チョコレート
  • スタジオ: 日活
  • 価格: ¥ 3,990
  • 発売日: 2003/02/21
  • 売上ランキング: 6,563
  • おすすめ度 4.12

原題は「Monsters ball」、死刑執行の前の日に行うパーティ、のことだそうだ。
なんかそういう暗いタイトルの方が似合う。暗いよ。この映画は暗い。

黒人差別主義者の看守、ハンクと、彼が死刑を執行した男の妻、レティシア。
看守の息子は父と分かり合えないため自殺してしまい、
夫をなくしたばかりのレティシアも、息子があっけなく車に轢かれて死んでしまう。
その瀕死の息子を助けようとしてハンクとレティシアは出会い、お互いの孤独を埋めていく・・・

死刑を執行されるシーンがやたら長くて、妻と息子の、夫からの最後の電話を待つさまが
とてもわびしく、最後に夫に優しい言葉をかけてあげられなくてイライラと貧乏ゆすりをする
彼女の孤独がとても切なく、
看守の方は、息子と父が分かり合えず息子が死んでしまうシーンはあっけなく、
ほとんど息子について話そうとしない看守の孤独もじわじわと伝わってくる。

で、え、そこまでせんでも、ってくらい家族が死んでしまい、二人は本当に孤独になり、
そして激しく求めあう。
激しいセックスシーンは驚きますが、肌を激しく寄せ合わないといられない、
お互いの孤独が身に染みて、激しくて長いほど、切実で哀しいシーンだった。

そして、最後に彼が隠していた秘密に気づいたレティシアの、
全てを受け入れて、アイスクリームと一緒に全てを呑み込んだその一瞬の表情が
ものすごく美しくて、私はそこでどしんと重くなった。
なんかすごい深く深く落ち込んで、で、そして二人で生きていくんだなあ、と
深く、思いました。しばらく惚けた。あの感動は、なんて言っていいか。

ストーリー的にはなんつうか、人種差別とか死刑制度とか、
やたらいろいろテーマが重いわりには二人の出会いが安易だったり
あっさり人が死にすぎたり、あっさり改心しすぎたり、でどうかと思うんだけど、
それでも役者二人の淡々とした深い演技に私は感動しました。

その「どうか」と思う部分が、アメリカの病巣だったり、人間のダメなところだったり、
するのかな、と、えらそうに思ってみたりもする。

ハル・ベリーはとにかく美しい。内面から、美しいと思う。
あれだけの演技をみせておいて次は007かよ、さらにはキャットウーマン!
ってところも、ワタシ的には、許す。

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