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2005/12/14

クロエ

なんてキレイな映画。ああもう。

プラネタリウムで勤める真面目な青年高太郎は、ある時ごく普通にクロエという
かわいい女性と出会い、あっという間に恋に落ち、結婚する。
二人はとてもとてもものすごく幸せだった。
でも、クロエの肺には、睡蓮のつぼみが宿っていた・・・
一つ目のつぼみは摘出したものの、もう一つの肺にもつぼみが・・・・
そのつぼみが、花を近づけるとしぼむことがわかり、高太郎は闇雲に働いて
部屋を花で埋め尽くす・・・・

二人の幸せの象徴の小さな部屋に差し込む光が、とてもキレイ。
でもその光も、だんだん細長く小さくなっていって、更にキレイ。
二人のはかない幸せの象徴のようで。

ともさかりえ演じるクロエが、純粋で笑ってばっかりで、
でもとてもとても孤独で、とても美しい人でした。
言っちゃ悪いけどともさかりえ、期待以上の存在感。すごく美しかった。
彼女の肺にだったら、そりゃ、睡蓮も咲くだろう、って思わせました。

そして彼女をひたすら愛する高太郎も切なく。
彼が最後一人で散歩するシーンは、ほんま涙が出ました。

高太郎の友人達のエピソードがちょっと長すぎたかな。あんなにいらなかった。
別のカップルの痛々しい話が絡んでくるんだけど、クロエと高太郎だけで
充分美しかったから、それでいいのに、と思った。

そして最後の睡蓮の花。美しすぎて、涙が止まらなかった。

「クロエ」の名前の由来は、Duke Ellingtonの曲名だそうです。
なんでそんな名前を、と思ったんだけど、どうやら原作者(というより
監督が感銘を受けた作家、と書くほうがいいかも)のボリス・ヴィアンが
好きだったのがDuke Ellingtonだったから、だろう。と思う。

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