« SAW | トップページ | ドニー・ダーコ »

2005/12/07

トーク・トゥ・ハー

トーク・トゥ・ハー リミテッド・エディション
トーク・トゥ・ハー リミテッド・エディション
  • スタジオ: 日活
  • 価格: ¥ 5,040
  • 発売日: 2004/02/16
  • 売上ランキング: 31,628
  • おすすめ度 4.5


この作品は雑誌で、俳優達数人が「泣ける映画」にあげていたんですよ。
役者が選ぶ泣ける映画ってよさそうな気がして、
DVD化される前からこればっかり探していた時期もありました。
やっと観れた、ってのが今の感想です。

で、観終わって、泣けたかと言うと、私は泣けなかったなあ。
観終わったその場ではそんなに思うところはなかった。
どちらかと言うと、ストーカー的な物語で、ストーカー役の人が
演技がうますぎたらしく、独特の「生理的嫌悪感」が凄くて、
最後まで感情移入できなかったのが原因かと思われるが。

でも、この映画はあとになればなるほど印象が蘇ってくる、不思議な映画。
だんだん寂しくなってくるのだな。不思議。

新聞記者マルコは、女闘牛士リディアを取材するうちに恋に落ちるが、
リディアは牛との事故で植物状態になってしまう。
リディアの入院先で、同じく植物状態のバレリーナのアリシアを
献身的に看護する看護師のベニグノに出会い、友情を深めるが・・

ベニグノの愛は確かにすごく歪んでいるし、精神科医に言わせたら
おかしいと思う。でも、彼の愛は画面中からにじみ出ていて、
例えばほとんど眠っていたアリシアの顔や身体がものすごく美しく、
その身体が映るたびに彼の愛が満ちていることがわかる。
生理的嫌悪感と、彼女の美しさに現れている彼の純粋さが
合わさってこちらに押し寄せてきて、なんだか混乱し、哀しくなる。

しかしその彼の歪んだ愛が、悲劇的な結末と、そして奇跡を生む・・・
最後、奇跡に立ち会えない彼を思うと、私は更に寂しくなった。
ただひたすら愛し続けたらいいってもんでもないんだよね・・・
伝わらないことって、あるよね・・・・

マルコとベルグノの厚い友情も、どうも感情移入できないまま終わってしまった。
なんでだろう。
なんだかこの映画は、何故か感情的な感想しか書けないな。

ほぼ植物状態だった女性2人の存在感がすごかったです。
二人ともすごく美しかった。
彼の愛の「象徴」アリシアも当然輝いていましたが、
あまり出ることのなかったマルコの恋人のリディアの存在感が、
私にとっては大きかったです。一瞬の生の美しさが、
画面から感じられました。闘牛士姿、きれいだったな。なんだか儚くて。

ほかにも印象的な場面が多かったな。
イントロでいきなり現れるバレエの舞台には釘付けになったし、
ベニグノが観た映画として現れるサイレント映画(ある運命を暗示している)、
リディアとマルコが観に行ったライブでのギターの音色、など
あとから思い出すシーンが多く、劇中劇のようなこれらが
独特の雰囲気を盛り上げていました。

|

« SAW | トップページ | ドニー・ダーコ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/7674/69610

この記事へのトラックバック一覧です: トーク・トゥ・ハー:

« SAW | トップページ | ドニー・ダーコ »