« めぐりあう時間たち | トップページ | ユージュアル・サスペクツ »

2005/12/11

ミスティック・リバー

ミスティック・リバー
ミスティック・リバー
  • スタジオ: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 価格: ¥ 1,500
  • 発売日: 2005/11/18

アカデミーの俳優賞を主演、助演とも受賞した作品でした。
あのラストサムライの渡辺謙を破って助演をとったティム・ロビンスを見ようと
手にとってみました。

以降ほんの少しネタバレ感があるので、未見の方注意して読んでください。
結論すると「後味悪いが演技はうまい」。以上です。

少年時代に遊んでいた3人、ジミーとショーンとデイヴ。
警察を名乗る変なおっさんがやってきて、ディヴだけ連れ去られ、
4日間監禁されてしまう。
そして25年後、ジミーの娘が殺される事件が起きて・・・・・・・

暗い映画だ。25年前に、連れ去られてしまった者の直接的苦悩、そして
連れ去られなかった2人の「俺が連れ去られていたら」といった
ディヴへの負い目、のようなものを感じるにつけ、考えさせられた。
たった一つの選択が人生を一変させることはある。強烈にある。

でも、哀しいかな、小さい頃に変態のおっさんに選ばれてしまったデイヴが、
結局最後まで報われない。そしてジミーとショーンは普通に生きていく、
それを象徴した最後のシーンを見ていると、なんだこれは、って気分になってくる。
別に敗者を無理やり勝たせろとは言わない、が、これはないだろう、と。
結局最初に変態親父が彼らの運命をすべて決めてしまったってことに、
逆転はなかったってことに、途方もない欠落感を感じてしまった。
なんだこの映画は。いやーな感じだ。後味の悪さ的にはかなり上位の映画。

最後には「愛するものを信じなかった女」と「信じた女」の対比が描かれ、
前者は自信なさげにきょろきょろし、後者は胸をはって立っています。
でもその愛して信じている男が正しいことをしたとも私は思えないのだが、
それでも信じていれば強いのか、なんてことも哀しかったりした。

サスペンス的にもどうかなあ、まあ、犯人探しをする映画ではないので、
犯人があっけなくみつかってしまうところにまたこの映画の哀しみがあると思うので
まあそれはいいんじゃないかと私は思うが、見る人は選ぶんじゃないかと。
正直、ものすごく面白いとは思えない。脚本も冗長な感じがする。

それでも星を3つもつけたのはティム・ロビンスの名演。彼を見るだけで価値がある。
監禁されてしまって人生を狂わされた人間の狂気が、抑えきった演技で
見事に現れてて本気でぞっとするできばえ。
彼とショーン・ペンとケビン・ベーコン、3人に難しい演技をさせたいがために
作っただけの映画なんじゃないの、って気はするし、
役者もその期待には十二分に応えてますね。
あと、私の知らない女優さんですがディヴの妻役、愛する人を信じ切れなかった女、
の哀しい演技はかなりよかったです。

どうしても気になったのが年の差。ショーン・ペンとケビン・ベーコンがおんなじ年で、
しかも30代後半って、ショーン・ペン、明らかに50歳にしか見えないんですけど。
そんな無理を押し切ってもショーン・ペンに演技させたかったんだろうけども、
若手俳優でいないのか?本当に。まあ、些細なことだしいいけど。
あと、子ども時代の彼らと大人の彼らのギャップが話を一瞬混乱させました。
金髪の子どもがショーンペンになってもいいの?まあ、大人になって髪色が変わったり
向こうの人はするらしいけど、それでもねえ・・・・わかりづらいのよ。

何気にマトリックスのモーフィアスが出てます。
この人、ずっとモーフィアスって呼んでしまいそうで、それはそれで気の毒。

|

« めぐりあう時間たち | トップページ | ユージュアル・サスペクツ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/7674/82886

この記事へのトラックバック一覧です: ミスティック・リバー:

« めぐりあう時間たち | トップページ | ユージュアル・サスペクツ »