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2005/12/09

ボウリング・フォー・コロンバイン

ボウリング・フォー・コロンバイン
ボウリング・フォー・コロンバイン
  • スタジオ: ジェネオン エンタテインメント
  • 価格: ¥ 4,935
  • 発売日: 2003/08/27
  • 売上ランキング: 14,803
  • おすすめ度 4.76

ドキュメンタリー映画ってはじめてみたんだけども、
こんなに見ごたえあるもんだとは知らなかった。
いや、この映画だから見応えがあったのかな?

コロンバイン高校で、少年2人が銃を乱射し10人くらい殺す事件があった。
その後、製作者マイケルムーアの故郷フリントでも、6歳の少年が6歳の少女を射殺する
事件が発生。マイケルムーアは、その2つの事件にスポットを当てながら、
どうしてアメリカでは銃犯罪が多いのか?と、アメリカの銃社会のありように迫る。

私はアメリカという国をよくは知らないし、映画を観て
「うわー、すごいなー」と思うことばっかりだったけど、
本国アメリカではこれは物議をかもしただろうな。と思う。
本当に言っちゃってよかったのかな、そんなこと、的な・・・
人種差別、他国との戦争、アメリカではそういう問題を根本的に抱えてるわけだけど、
どうしてそうなったかというアメリカ人のルーツ、みたいなことにまで、
このドキュメンタリーは言及しようとしている。私がアメリカ人だったら、
この映画を観たら本当に考え込むだろうし、こんな鋭い映画を日本仕様で
作られてしまったら嫌だろうなー、見たくないなー、というより直視がつらいなー、と思う。

犯罪は減少しているのに、アメリカのマスコミが「犯罪の国アメリカ」を作っているという事実、
そしてマスコミが作り上げた「犯罪者は黒人」というイメージ、そんなこともデータであげつつ、
隣国カナダとの比較もあげつつ(カナダってのは素晴らしい国だね。これ観て思ったよ)
アメリカ人、特に白人がどうして銃を手放せないのか、ということに迫っていく。
アニメやら、笑えるインタビューやらを繰り返しつつ、説得力ある語り口で、私は目を離せなかった。

アメリカでは、弾丸がKマートという大手スーパーで買えるらしい。
日本でいうとコーナンとか、そこらのホームセンターで買える、くらいの気軽さ。
そのKマートで買った弾丸で、少年二人は高校で銃を乱射した。
マイケル・ムーアは、被害者で障害者となってしまった少年2人と、Kマートに乗り込む。
そして弾丸を今後売らない、という誓約を取る。その姿にはちょっと涙した。

その銃乱射事件の犯人のように言われている過激ロック歌手マリリン・マンソンとも会い、
突撃インタビューを敢行。「俺には大統領みたいな影響力はないよ」と言いつつ、
顔を白尽くめに塗った彼の言葉は大統領よりよほどまともだ。
そして「全米ライフル協会」会長であり俳優のチャールトン・ヘストンにも
突撃インタビューを決行。彼の存在、行動、発言を私は心底嫌悪するね。
さっきネットで調べたら彼は会長辞任したんだってさ。ざまあみろだよ。

もちろん、銃を持つということには、家族を守る、という防衛的な意味合いも
もちろんあるし、ムーアはその側面もしっかり見せている。
カナダみたいに、銃は持っているけど使わない、そんな社会が出来たらいいのに、
そして、ライフル協会も、(チャールトン・へストンみたいな人が会長じゃ出来ないけど、)
そういう風に銃を持つよう、銃を所持する人たちの考えを変えていくべきじゃないのかな。

なんて、他人様のことはえらそうに言えるんだよね、日本人。
けして対岸の火事じゃない。日本人にだって考えることはいっぱいある。
銃がどうこうというわけじゃなくて、いろんなところで腐ってってる、ような気がするし。
こういう風に日本を斬ってくれる人は現れるんだろうか?怖いけど。

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