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2005/12/23

黄泉がえり

黄泉がえり
黄泉がえり
  • スタジオ: 東宝
  • 価格: ¥ 6,300
  • 発売日: 2003/08/21
  • 売上ランキング: 2,920
  • おすすめ度 4.1

原作を読んでから観たんですけど、やっぱり全然別のものになっていて、
たいがい映画化しても原作の方がいいことが多いけど、
この作品に関しては同等。どちらかといえば映画のほうが私は好きかも。

熊本で、突然死者が黄泉がえるという現象が次々起こった。
それを調査しにやってきた厚生労働省職員(何課だろう、とつい思ってしまったが)
川田平太は熊本出身であり、そこには幼馴染の葵もいて、
そして葵は死んだ恋人を忘れられずにいた。
黄泉がえり現象を追ううち恋人が帰るのを待ちわびるようになった葵を
切なく見つめる平太だったが、ある日恐ろしい事実が発覚して・・・

原作では狂言回しの新聞記者だった川田平太は、ここでは黄泉がえり現象の
当事者として、そして全体を見渡す調査員(語り部的役割)をも担うわけで、
彼と葵を取り巻く話だけでも充分ドラマになりつつ、
原作の中からのエピソードも出てきて、群像劇としてのみせ方もうまい。
まあ、つまりは原作のネタをあれこれぱくって新ネタも出して、な
オリジナルな脚本なわけだが、歌手RUIの登場が説明不足だったのを除けば、
原作の魅力も損なわず、納得いくアレンジだったと思う。

そして標準語だらけの熊本県民も、自然溢れる景色や木造家屋が
かもし出す空気にさらされて、ちょっとかすれたような映像にさらされると
何も気にならず、淡々と撮っているのがまたよかった。
更にジャニーズとは思えないほど公務員っぽい草彅剛の感情を抑えた演技が
案外よくて、味のあるいい役者になったなあ、と思ったり、
RUIの存在感はやっぱりすごいよな、と思ったり(歌うシーンは少々長すぎたが)
まあ、つまりは予想以上にいい映画でした、てなことで。
つうか、最初は馬鹿にしてたのよね。つまり。ごめんね。

ああ、でも極楽トンボだけはいただけなかったな。大事な役だったのに。

原作では荒唐無稽だったSF的シーンも、
蛍のとびかうような美しい映像でみせられると説明無しで納得しちゃうというか、
映像の魅力を改めて感じる映画でもありました。

最後は号泣とまではいかなかったけど、平太の独白にほろりときた。
お涙頂戴な映画でもなかったけど、よかった。

日本映画も最近いいの多いよねえ。

原作の感想はこちら

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