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2005/12/09

タクシードライバー

タクシードライバー コレクターズ・エディション
タクシードライバー コレクターズ・エディション
  • スタジオ: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 価格: ¥ 1,782 (10% OFF)
  • 発売日: 2005/12/16
  • おすすめ度 5

ケーブルテレビでやってたんで思わず再度観ましたわ。
前回だいぶ前にみて「とりあえずやな気分になった」記憶だけはあったんだけど、
最初のオープニング映像と気だるくジャジーな音楽に騙され
これってもしかしてオシャレな映画だったっけ?と騙されかけたのですが、
そんなはずはなく。いやあ、やっぱりやな気分になりましたです。

ロバートデニーロ演じる主人公、タクシードライバーのトラヴィスは
その殺風景な部屋を一目みて目を背けたくなるほど、孤独な男。
眠れないからとずっとタクシーを流しているうちに、選挙事務所に勤める女性に
一目ぼれして果敢にもアタックするんだが、彼女をポルノ映画に連れて行って
愛想をつかされてしまう。そこから彼の孤独に拍車がかかり、
徐々に壊れていった彼は・・・・

いや、普通初デートでポルノ映画には行かないわけで、
まあそういうエピソードも含め、トラヴィスがいかに人間とのコミュニケーションが
とりづらい人物かってのが節々で浮き彫りにされるんだけど、
そういう不器用さって誰でも持っているだろうし、そんな上手い事生きてる奴なんか
そうそういないだろ、と思うと彼の壊れ具合も自分のことのようで、
普通と狂気の境目ってどこやねん、とか考え出すとすっごい怖い。

彼は彼なりに、必死で誰かのために何かしようと、あがいているように見えるし、
それが懸命なだけ空回りしてて、私らが普段やってる空回りを
何倍にも膨れ上がらせたらこの映画かなあ、とか思うと、ねえ。
なんだかそこらへんの孤独感とやりきれなさが、辛かったなあ。なんだか。

主役を演じるデニーロがまた怪物役者だから、狂気ぶりが普通、というか
行き過ぎてないから、また怖い。まあ最後の髪型はどうかと思うけどさ。

で、でかいことをやってみたいと焦っていたトラビスは、
とんでもないことをしでかして、でもある人には「あなたは私たちの英雄です」と
手紙をもらったりする。彼の行動は正しかったのか?見た目どおり悪なのか?
なんて考えると普通も狂気も、正義も悪も、薄皮一枚くらいの壁しかないんだろう。

いやあ、重い映画だった。
この映画を観て何故か肩こりが悪化したのは不思議だ。

気だるいジャズ、同じメロディが全編に流れ統一感があり、
でも不安をそそる音楽で場を盛り上げてもいたり、
音による雰囲気作りが非常に上手いなと思いました。
映像もスタイリッシュで古くなく(76年映画とは思えない)
今観ても完成度高い映画だと思います。
まあ、後味は悪いけども、重さを私に与えてくれたってことで、名作かなと。

それにしてもジョディー・フォスターは胸がなくても色っぽいのはなんでだ。

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