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2006/05/28

陽気なギャングが地球を回す

ロマンはどこだ?
ど派手銀行強盗4人組、嘘を見破る成瀬、演説好きの響野、
体内時計を持つ雪子、スリの天才久遠。彼らの銀行強盗はうまく行ったが、
何者かに現金を奪われた?さて、取り返さないと。と始まるこの映画。

金曜夜にレイトショーでみてきました。映画館まで電車乗ってバス乗って、
ずいぶん遠かったけど、どうしてもみたかったし、仕方がない。
いやあ、金曜までのストレスがぶっ飛ぶ映画でした。面白かった。

音楽が冴えてたなあ。最初から私の心をくすぐるビッグバンドサウンドが
これでもか、と。ちょっとしんみりした場面に流れるトロンボーンソロ(きっと村田陽一)とか、
ジャズにこだわらずいろんなジャンルででも派手に過剰にかかる音楽。
ラストなんかビッグバンド従えて和田アキ子やしさあ。

あらゆる演出が過剰でした。カーチェイス、衣装、音楽。
時間を戻してみせる演出とか、とにかくいろんなことが過剰でやりすぎで、
そのやりすぎた感じが、とても面白かった。
ま、それでも「やりすぎ」って突っ込みたくなるようなときも、たまにあったけど。
それにしても大沢たかおも鈴木京香も、派手な衣装似合うよなあ。

原作読んでたし話は知ってる、と思いながら観てたんだけど、
読んでる人たちの裏をかこうと思ったのか、ラストの展開は原作にない、
いや、原作のオチのさらに裏をかくものでした。
だから読んでてもどうなるかわからないから、心臓ばくばく言わせながら見てしまった。

でもねえ、鮮やかに騙してやったねえ、って爽快感は、あまり感じられなくて、残念。
あと1分でいいからちゃんと説明してほしかったな。成瀬はちゃんと全部裏を読んでたのか?
それとも偶然うまいこといっちゃったのか?
だって、あの男の登場は成瀬も予期してなかったはずなのだ。

と、ラストに少し(けっこう)不満が残るけど、原作をうまく映画にアレンジして、
ぱーっとやっちゃってくれたので、まあいいのです。気持ちいい映画でした。
伊坂幸太郎原作では、成瀬の自閉症の息子とか、雪子の息子慎一のいじめ問題とか、
重いテーマも出てくるんだけど、そこらへんすぱっと割愛して、
バカギャング映画に徹してて、伊坂の色合いはだいぶ薄いけど、
そのままやったら収拾つかなくなるだろうから、ま、これでいいんじゃないかな。
あのキスシーンはどうかと思ったけど。ま、あそこが一番、やりすぎよね。はは。

時々無駄なシーンというか、いやそのシーン長すぎるでしょ、カメラ切り替えないと、
なんてことを素人でも思うシーンがあったりして、もたっちゃったりしてる時もあって、
それがテンポを殺いでる時がたまにありました。残念。
変なギャグ入っちゃったり。(つづり間違ってますよ、とか)
・・・・監督、初めての映画だったっけ。
過剰な演出は面白いけど、徹底してないなあ。なんてえらそうに思ってしまった。

佐藤浩市のファンとしては、浩市、軽い役大丈夫?的心配もあったんだけど、
わはは、さすが、ちゃんとやってます。でもなあ、あの人には「ちゃんとした人」っていうので
一本芯が通ってるって言うか、そういう育ちのよさも感じてしまいました。
演技派だしコメディも出来るだろうけど、あそこまで軽い役は、ちょっと違うような。
演説シーンの説得力はさすがでした。別に佐藤浩市じゃなくてもよかったんじゃ、
出番少ないし、なんて思ってたけど、演説させるために彼を配したに違いない、と
納得してしまった。まあでも、下唇をつきだしてすねる佐藤浩市がみれたし、いいかな。

しかし大沢たかおにもってかれたよね。全部。ま、かっこいいしいいんだけどさ。
松田翔太もいい感じに、久遠っぽかったです。
松田家、お兄ちゃんは湿度やたら高いけど、弟は爽やかで感じいいです。

あとどうでもいいけど松尾スズキ、そんな役かよ。
毎回落とさなくてもいいけど、お約束で面白かったわ。

あ、あとエンドロール完全に終わるまで席を立っちゃダメだよ。
響野も最後に演説しててくどいほどそう言ってたのに、席を立つ人が半分もいて、
あーあ。と思っちゃいました。謎は、最後まで残ってるのです。

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コメント

ざれこさん、はじめまして^^
TBありがとうございましたm(__)m
僕は原作を読んでいないのですが、コメントをいただいた方からの意見を総合すると、原作の方が面白かったという方が多かったですね^^ 機会がされば原作にも触れてみたいと思います!

>松田家、お兄ちゃんは湿度やたら高いけど、弟は爽やかで感じいいです
仰るとおりだと僕も感じました(笑)?!

>あ、あとエンドロール完全に終わるまで席を立っちゃダメだよ。
ま、これは仕方ないですよね(笑)? 本当に映画の好きな人は最後まで立ちませんから(笑)

投稿: cyaz | 2006/05/28 23:00

cyazさん
こんばんは。TBありがとうございます。
原作、面白かったですよ。是非読んでみてください。映画は、(多分原作読んだ人に配慮してか)結末ちょっと凝りすぎた感じでしたけど、原作だったら爽快に「してやったり」感が満喫できると思います。

翔太君はいい感じでしたよね。爽やかでけっこう好きかも。

投稿: ざれこ | 2006/05/29 01:24

 はぁぁぁ、見たんですね。見たいなあ、、、

 原作をいくら読んだとはいえ、やはり映画と原作は別物ですもんね。でも、ざれこさんのレビュー見てたら映画めっちゃ見たくなりましたよ。うーん、うーん。

 最近試写会送りまくってるのですが、よくよく考えるとわたしは映画館で映画を見るタイプではなかったのだ。だって笑うツボが違うんだもん……。間宮兄弟では恥じかきました。えへっ。

投稿: Shimako | 2006/05/29 11:20

shimakoさん
別モノの映画でしたかねえ。原作は忘れて観た方がいいです。
私は単純に楽しみましたが、けっこう酷評も多いっすよ。お気をつけて(笑)
笑うツボですか。私もずれてるときありますねえ・・・。有頂天ホテルとか、はは、って笑ったらしーんとしてた時ありました。しょんぼり。

投稿: ざれこ | 2006/05/31 09:34

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